俺の名前呼んでみろよ、その声で。ん? 聞こえないぜ? ―ああっ!(呼ばれて昇天)

 女子3人でお茶していると、宮崎アニメではどれがいちばん好きか、という話になりました。わたしをのぞいた会場の意見は、だんとつで《耳をすませば》。だんとつ、といっても、つまり2人なわけですが、彼女たちの友人知人も同意見である、と主張されたため、急遽、架空の賛同者が18人くらい増加。結論として20対1くらいの比率で《耳》は堂々とだんとつ入りを果たしました。「だってきゅんきゅんするんだもの(りーべによる意訳)」というのが支持する理由だそうです。あんな恋いいよねえ、とうっとりする乙女たち。

 わたしは断然、主役が「ポルコオォォォォ!」な話が好きです。だって豚だよ? しかも「紅」! 気を抜けば4足歩行な立場にもかかわらず、女性にモテるモテる。ついでに男にもモテる。人間時代より、絶対モテてる。紅っていうか、バラ色の人生(豚生?)。きゅんきゅんします、羨ましくて。そして、カーチス(の声)がかっこよすぎ。いいよられるとかの以前に、名前を呼ばれただけで昇天しちゃわないジーナさんすげえ。あんなにいい(声の)男に冷たいジーナさんのことがわからない。未来永劫理解できないと思う。まあ、要約すると、明夫さん(カーチス)がかっこいいからこの作品が好き、と言っても過言ではないかな。

 理由を問われてそのように説明したところ、りーべの鑑賞方法ってちょっとおかしい気がする、いや、個人の自由だけど…的な空気が漂いました。ううむ。いや、でもストーリーも真面目に好きです。ただ、もしもカーチスが明夫さんじゃなかったら、たぶん、飛行石とか出てくる話のほうがもっと好きですが。



 この豚野郎めが!などとののしられかねないバトーさん(M)を書きたくて『老婆心』up。ほんとうはもっとねちっこい言葉責めにしたかったけれど、トグサくんの名誉のために自粛。